2024.12.25
アメリカ化学会発行の 「Crystal Growth & Design」に、当社製薬研究所 中井啓陽、三木邦力、山野光久が執筆した論文が掲載されました。
掲載誌: Crystal Growth & Design (Published online 16 December 2024)
URL: https://doi.org/10.1021/acs.cgd.4c01421
DOI: 10.1021/acs.cgd.4c01421
タイトル: Detection of Hydrogen Atoms Using Only 3D ED/MicroED and Contribution to Structure Determining Salts or Cocrystals
著者: 1Keiyo Nakai*, 1Kuniyoshi Miki, 2Takashi Kikuchi, 1Mitsuhisa Yamano
所属: 1スペラファーマ株式会社 2株式会社リガク
概要:
近年電子線を用いた3D ED / MicroEDによる構造解析が世界的に注目を集めております。本手法の優れた特徴の1つとして、従来の単結晶X線構造解析法ではなかなか見えづらかった水素原子の位置を、ビジュアルに特定できることがあげられます。水素原子位置の正確な特定は、塩/共結晶の判断等、しっかりとした構造決定につながります。今回著者らは、3D ED / MicroED技術を駆使し、これまで “間接的” な測定法 でしか塩/共結晶の判断が成されていなかった微結晶原薬について、水素位置の特定による “直接的” な構造決定に成功いたしました。
なお、本研究は株式会社リガク様との共同研究となります。
スペラファーマでは、従来のX線では構造決定困難な結晶性粉末、混合物の測定などについて、3D ED/MicroED測定での解決に向け、多くのご相談を頂いております。
スペラファーマはこれからも培った技術と経験を活かし、お客さまの課題解決をサポートし迅速な医薬品創生に貢献して参ります。
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