2019.09.18
2019年9月1日から6日にかけて京都(ロームシアター京都・みやこめっせ)で開催された27th International Society of Heterocyclic Chemistry Congress (第27回国際複素環化学会議)にて、当社製薬研究本部の平野が招待講演を行いました。
本講演では、武田薬品ファーマシューティカル・サイエンスならびに当社にて研究を実施した新規不斉合成法を、医薬品合成プロセスに適用することで、従来の光学分割法を上回る効率と品質でターゲットである光学活性化合物を合成する事例を紹介しました。医薬品原薬中間体のビルディングブロックである光学活性アミノアルコールの4種の立体異性体をStereodivergentに製造する方法、ならびに抗がん剤の鍵中間体である高度に官能基化された光学活性アミンを直接的還元的アミノ化反応によって簡便かつ高収率で合成する手法を開発し、いずれも数十キロの製造に成功したことを報告しています。
講演後は、アカデミアならびに産業界の多くの方から質問をいただき、当社の得意とする不斉合成技術に対する関心の高さを実感いたしました。
今回の学会発表のような原薬プロセス研究開発に関する技術と経験がスペラファーマの強みの1つです。今後とも私たちが蓄積してきた合成技術を通じて、お客様の新たな医薬品創出に貢献していきます。
学会名: 27th International Society of Heterocyclic Chemistry Congress, September 1-6, 2019
場所: ロームシアター京都・みやこめっせ
タイトル: Asymmetric route to chiral heterocyclic compounds toward efficient manufacturing process
講演者: Sayuri Hirano
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